eBay輸出をしながら自由気ままに過ごしています。
今回のテーマは「Payment dispute(ペイメントディスピュート)に関して」です。
eBayセラーなら、絶対に覚えておきたいポイントをたくさん紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
ペイメントディスピュートって何?
まず、「ペイメントディスピュート」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、商品を買った人(バイヤー)が「この支払いには問題がある」と感じたときに、支払いを担当する会社(例えば、クレジットカード会社)に「ちょっと待って!この取引に問題があるよ!」と伝えることを言います。
引用:eBay「Payment disputeへの対応」
バイヤーがペイメントディスピュートをする理由
バイヤーがペイメントディスピュートをする理由はいくつかあります。
- 商品が届かない:お金を払ったのに、商品がいつまでたっても届かないとき。
- 商品が説明と違う:届いた商品が、出品ページの説明や写真と全然違うとき。
- 知らない取引がある:自分が買っていないのに、知らない取引が記録されているとき。
- 同じ商品に二重に請求された:一つの商品を買っただけなのに、二回お金を取られたとき。
- 気が変わった:商品を買ったけど、やっぱりいらないと思ったとき。
- キャンセルしたのに問題がある:取引をキャンセルしたのに、お金が返ってこないとき。
- 返金を受け取っていない:返金されるはずなのに、まだお金が戻ってこないとき。
ペイメントディスピュートをされたときの対応方法
ペイメントディスピュートは、eBayセラーにとって避けたい状況ですが、誰にでも起こり得ます。
①eBayからの通知を確認する
Payment dispute が開かれると、eBayから下記のような通知が届きます。
出典:eBay
通知内容には以下の情報が含まれています。
- ディスピュートの発生日:いつ異議申し立てが行われたか。
- バイヤーの主張:支払い問題の内容(例:商品未着、説明と異なる商品、不正取引など)。
- 対応期限:通常は通知から5営業日以内に対応する必要があります。
- 取引の詳細情報:取引ID、購入商品、バイヤーの情報が記載されています。
②異議申し立ての内容を確認する
通知を受け取ったら、まずディスピュートの詳細を見ましょう。
確認するポイントは、以下の通りです。
取引内容
該当する商品がどのような条件で販売されたか確認しましょう。
✅商品説明が正確だったか?
✅バイヤーが選んだ配送方法や到着予定日や到着日
異議申し立てした理由
次になぜバイヤーが異議申し立てしたのか、内容を確認してください。
理由に応じて、再度自分の方に問題がないか見てみましょう。
✅商品未着(Item Not Received):追跡番号や配送状況をチェック。
✅説明と異なる商品(Significantly Not As Described):商品説明や写真が実際の品物と一致しているか確認。
✅不正取引の疑い(Unauthorized Transaction):バイヤーアカウントが乗っ取られていないか、取引内容が正当か。
バイヤーとのメッセージ履歴
過去にバイヤーとどのようなやり取りをしたかを確認します。
✅事前にバイヤーから、商品の問題について連絡がなかったか
✅バイヤーからの問い合わせや質問に対して、適切に対応していなかったか
④証拠を準備する
ディスピュートに対抗するためには、信頼できる証拠を提出する必要があります。
eBayのディスピュートシステムでは、提出された証拠をもとに判断が下されるため、できる限り強力な資料を用意しましょう。
Disputeされた理由 | 準備する証拠 |
---|---|
商品を受け取っていない 未承認取引 |
|
商品画像と届いた商品が違う 商品破損・部品が欠品している |
|
商品が偽物 |
|
返金を受け取っていない |
|
出典:eBay
⑤対応方法を選択する
証拠の準備が整ったら、次にディスピュートへの対応方法を選択します。
eBayでは以下の2つの対応方法があります。
対応方法1:バイヤーの主張を承認する(Accept)
バイヤーの主張が妥当だと判断した場合、返金や補償を行えば問題を解決できます。
- メリット:問題解決が早く済み、バイヤーとの関係を悪化させるリスクを回避できる。
- 注意点:ディスピュートがセラーの責任として記録される可能性がある。
対応方法2:異議を申し立てる(Challenge)
バイヤーの主張が不当であれば、証拠を提出して異議を申し立てることができます。
例)追跡情報が配達完了を示している場合、「商品未着」の主張に対して反論できます。
商品説明と写真が一緒の場合、「商品画像と届いた商品が違う」という主張を否定できます。
- メリット:セラーの正当性が認められれば、返金を回避できる可能性があります。
- 注意点:証拠が不十分だと、最終判断で不利になる場合があります。
⑥決済会社の判断を待つ
Challengeを選択し、証拠を提出したらあとは決済会社の判断を待ちましょう。
Payment disputeは決済サービス会社によって、解決までに90日以上を時間がかかる場合もあります。
ペイメントディスピュートを防ぐための対策方法
ペイメントディスピュートを防ぐための具体的な対策を紹介します。
ディスピュートが発生すると、解決までに時間と労力がかかります。
最悪の場合、売上や評価にも影響を与える可能性があるため、参考にしてください。
商品説明を正確に書く
商品説明が不十分だったり、実際の商品と異なる内容が記載されていると、トラブルの原因になります。
商品説明は、正確に記載しましょう。
- 新品か中古品か、またはジャンク品か。
- 使用回数や経年劣化の具合。
- 傷や汚れがある場合は、正直に記載する。
- サイズや寸法
- 電化製品や機械の場合、動作が正常かどうか。
- 不具合がある場合、その詳細も記載。
- 箱、説明書、ケーブルなど、付属品の有無
商品画像の枚数を増やす
eBayでは最大24枚の画像を添付できます。
写真が不十分だと、バイヤーが購入後に「思っていたのと違う」と感じる可能性があります。
写真を撮るときのポイントは以下の通り。
- 多角度から撮影
商品を複数の角度から撮影することで、形状や外観を正確に伝える。 - 商品の欠点も見せる
小さな傷や汚れなど、目立たない欠点も写真に含めておく。 - 高解像度の画像を使用
写真の画質が悪いと、商品の詳細が伝わらず、信頼性も低下する。 - 自然光や適切な照明を利用
商品の色や質感を正確に伝えるため、十分な明るさで撮影する。
(影が入らないようにする) - サイズ感を伝える工夫
商品と一緒に定規や手などを写して、サイズ感を伝えるとバイヤーがイメージしやすくなる。
追跡可能な配送方法を選ぶ
バイヤーが「商品が届いていない」と主張した場合、追跡情報がないとセラーはその主張を覆す証拠を持てません。
追跡可能な配送を選べば、商品の配送状況を証明できます。
配送方法選択のポイントは以下の通り。
- 追跡番号を提供する✅商品を発送したら、追跡番号を必ずバイヤーに知らせる。
- 署名付き配送を活用する✅高額商品を発送する場合、署名付き配送を選ぶことで「商品が確実に届いた」証拠を残す。
eBayポリシーでは、750ドル以上の商品には署名付き配送が推奨されています。 - 配送保険の活用✅壊れやすい商品や高額商品は、保険をかけておくと安心です。
バイヤーとのコミュニケーションを大切にする
バイヤーからの問い合わせには迅速かつ丁寧に対応しましょう。
信頼関係を築ければ、トラブル防止にも繋がります。
効果的なコミュニケーションのコツは以下の通りです。
- バイヤーが質問したり問題を報告した場合、24時間以内に返信するのが理想的。
- 「お待たせして申し訳ありません」など、誠実な対応をとる。
- 商品の発送状況や返金の手続きについて、バイヤーに知らせる。
ペイメントディスピュートに関する質問まとめ
最後に、ペイメントディスピュートに寄せられる、よくある質問を紹介します。
Q1.Payment Institutionってなに?
PayPalやクレジットカード会社など、バイヤーが支払い時に利用した決済サービス会社のことです。
Q2.PayoneerはPayment Disputeで介入するのか
PayoneerはセラーがeBayから受け取った売上金を銀行口座に送金するためのツールです。
バイヤーが商品代金支払い時に利用する決済サービス会社とは異なるため、PayoneerはPayment Disputeとは関わりはありません。
Q3.Payment Disputeが開かれた後、バイヤーへメッセージを送る方法はあるのか
Disputeへの返答手段はAcceptまたはChallengeの2点のみで、5日以内に対応する必要があります。
Contact buyerからバイヤーへメッセージを送ることは可能です。
5日以内に対応できるように、バイヤーと連絡を取り合うと良いでしょう。
Q4.Payment DisputeからChallengeを選択しましたが、書類をアップロードできない
ファイル形式、容量および必要項目が全て入力されているか確認して再度「Submit」をクリックしてください。
まとめ
ペイメントディスピュートされたときの解決方法と対策を紹介しました。
eBayを通してリターンリクエストや未着ケースが開かれた場合とは異なり、Payment disputeでは、決済サービス会社が返金を行うかどうかの最終判断をします。
バイヤーがペイメントディスピュートをする理由は以下の通りでしたね。
- 商品が届かない:お金を払ったのに、商品がいつまでたっても届かないとき。
- 商品が説明と違う:届いた商品が、出品ページの説明や写真と全然違うとき。
- 知らない取引がある:自分が買っていないのに、知らない取引が記録されているとき。
- 同じ商品に二重に請求された:一つの商品を買っただけなのに、二回お金を取られたとき。
- 気が変わった:商品を買ったけど、やっぱりいらないと思ったとき。
- キャンセルしたのに問題がある:取引をキャンセルしたのに、お金が返ってこないとき。
- 返金を受け取っていない:返金されるはずなのに、まだお金が戻ってこないとき。
解決方法や対策方法は、記事内で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてくださいね。