今回のテーマは「Shopee輸出で販売禁止商品を把握してリスクを減らそう!」です。
eBay以外にも輸出の幅を広げていきたい、収入の柱を構築させていきたい。
このように考えている人も多いのではないでしょうか?
何度か私のブログでも、Shopeeについて紹介させていただきました。
もし、知らないうちに出品や発送をしてしまうと、ペナルティーが課されたり、バイヤーから「なんで発送してくれないの?」とクレームの原因になってしまいます。
当記事では、Shopeeで販売・出品してはいけない商品を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
各国共通で禁止されている商品
まずは、物流規制によって発送できない(航空便で取り扱えない商品)を紹介します。
これは、各国共通で発送できないので覚えておきましょう!
万国郵便条約に基づく禁制品
万国郵便条約に基づく禁制品は以下の通り。
- 麻薬等
- わいせつな物品
- 偽造又は海賊版の物品
- 名あて国の禁止品
- 取扱上危害を及ぼすおそれのあるもの
- 私的性質を有する書類
- 生きた動物
- 貴重品等
- 通信文等(印刷物、盲人用郵便物及び小形包装物)
- IATA航空危険物
麻薬やわいせつな物品、生きた動物など、常識的に考えて「ダメだ」と分かるものばかりです。
郵便法による郵送禁止品
郵便法による郵送禁止品は、以下の通り。
- 爆発性の物(花火・クラッカー)
- 発火性の物(マッチ・ライター)
- 引火性の物(ペイント類)
- 可燃性ガス(アルコール)
- 強酸化性の物
- 有毒もしくは悪臭のガスまたは蒸気を発する物
- 有毒性の物
- 強酸類
- 放射性物質
- 毒薬・劇薬等
- 病原体等
- 移動・頒布を禁止された物
万国郵便条約に基づく禁制品と郵便法による郵送禁止品に共通する品目
万国郵便条約に基づく禁制品と郵便法による郵送禁止品、どちらともに共通する品目は以下の通り。
- 航空危険物(リチウム電池)
- 金、白金その他貴金属およびその製品、宝石品
- お金(紙幣、硬貨)、有価証券、旅行者用小切手、切手、銀行カード、クレジットカード(偽装を含む)
- ダイヤモンド、ルビー等の宝石品
- 変質/腐敗しやすいもの
- 活性炭の入った商品(浄水器を含む)
ここで注意したいのが、航空危険物(リチウム電池)です。
リチウム電池は、おもちゃやゲーム機など意外と多くの商品に取り扱われています。
カメラのバッテリーでリチウム電池が内蔵されているものもあり、「リチウム電池1つだけだったらOK」など国によってルールが異なります。
SLS発送の場合、申請をすれば発送可能ですが、申請自体が細かくかなり面倒なので初心者の方には、リチウム電池が使われている商品を取り扱うのは、出品しない方が良いでしょう。
現地によって禁止されている商品
次に現地によって禁止されている商品を紹介します。
セラーによって販売国が異なりますので、自分が販売している国(販売を考えている国)の禁止商品は何か必ず確認しておきましょう!
シンガポール
シンガポール代表的な越境EC販売禁止商品
- チューイングガム
- ライター
- 爆竹 ・通信機器/ラジオ
- コミニュケーション装置
- 海賊版及びわいせつな出版物
- 政治や文化に悪影響のあるもの
- タバコ類
- コンタクトレンズ
- アルコール類
- 医薬品
医薬品は輸入規制品ですが、店頭医薬品(処方箋なしで購入でき、オンラインでの販売が許可されている医薬品)や保健科学局の健康補助食品の定義に適合する健康補助食品は販売が許可されています。
台湾
台湾の代表的な越境EC販売禁止商品
-
医薬品
-
農産物(米や果物を含む)
-
肉類(魚や卵を含む)
-
塩
-
ペットフード
-
中国製の陶器製品
-
茶葉(ティーバッグ含む)
-
健康、美容機器
-
薬用化粧品(医薬部外品可)
-
食品、飲料(6kg以上)
-
粒状、錠剤、カプセルのサプリ
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武器、刃物
-
コンタクトレンズ
-
アルコール類
-
Bluetooth機能のあるもの
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モバイルバッテリー
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タンポン
医薬品の取り扱いは、どの国でも厳しいですが、台湾は特に厳しく、医薬品と見間違える形状のものもNGです。
タイ
タイの代表的な越境EC販売禁止商品
-
医薬品
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海賊版及びわいせつな出版物/DVD等メディア類
-
政治や文化に悪影響のあるもの
-
タイ国旗
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国王のマーク記載があるもの
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動植物/絶命の危機に瀕した動植物製品
-
タバコ類
-
アルコール類
-
偽造通貨
-
土、石、木材
-
商標権を侵害するもの
-
コンタクトレンズ
-
茶関連商品(事前審査にて販売可)
マレーシア
マレーシアの代表的な越境EC販売禁止商品
-
刃物
-
武器(銃や剣がついているフィギュアも販売禁止と判断されることがあります)
-
海賊版及び卑猥な出版物/DVD等メディア類
-
政治や文化に悪影響のあるもの
-
モバイルバッテリー
-
通貨、偽装通貨
-
通信機器/ラジオ・コ・ミュニケーション装置
-
武器、防具
-
宗教関連、宗教を否定した品
-
一部調味料(さっかりん、塩、等)
-
コメ
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医薬品
-
コンタクトレンズ
-
アルコール類
フィギュアやキーホルダーであっても、銃器・武器・ナイフなどがついているとNGになってしまうので注意してください。
インドネシア
インドネシアの代表的な越境EC販売禁止商品
-
電子ブック
-
タバコ類
-
アルコール類
-
アダルト商品
-
通信機器/ラジオ・コ・ミュニケーション装置
-
医薬品
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動植物
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食品全般
-
コンタクトレンズ
-
食品
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オムツ
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ネイルポリッシュ
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サプリメント
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ベビーケア商品
フィリピン
フィリピンの代表的な越境EC販売禁止商品
- 医薬品
- コンドーム
- ギャンブル関連商品(ルーレット・サイコロ・トランプカード)
- 銃や剣がついているフィギュア
- 医療機器
- 歯科衛生商品(事前審査にて販売可)
フィリピン市場で歯科衛生商品を販売することは、現地ライセンスが必要となるため大変難しいそうです。
気になる方はShopeeに問い合わせてください。
もし禁止品目を発送したらどうなる?
Shopeeで出品はできたけど、実は発送が禁止されている商品だった場合、どうなるのでしょうか?
結論からいうと、ペナルティーが課されます。
これは「Shiping Prohibited Items(販売・出品禁止品目の出品)」に該当し、物流集荷先・税関・空港などの検査に引っかかった場合に適応されます。
- 1回目の発覚:−3ポイント
- 2回目の発覚:−6ポイント
- 3回目の発覚:28日間のアカウント凍結
- それ以上:最悪の場合、無期限でアカウント停止
3ヶ月ごとに更新はされていきますが、知らないうちに出品、発送していたなんてことになると、Shopeeで輸出できなくなってしまうのでルールは必ず守りましょう。
正直、確認するのが面倒かもしれませんが、慣れるまでは、リスクを回避するためにチェックしておきましょう。
まとめ
今回は、出品・販売禁止商品を紹介しました。
もし、知らないうちに出品や発送をしてしまうと、ペナルティーが課されたり、バイヤーから「なんで発送してくれないの?」とクレームの原因になってしまいます。
各国共通の禁止品目であったり、各マーケットによっても禁止品目が異なります。
記事内で、それぞれ解説していますので、ぜひ参考にしてください。