eBay輸出をしながら自由気ままに過ごしています。
今回のテーマは「アンダーバリューのリクエストは断ろう!」です。
貿易における不正取引の一つ。
関税の支払いを安く抑えるために、輸入通関時におけるインボイスの単価・金額等を実際の取引上の金額よりも安く表示させ、 後日実際の取引上の金額にて送金すること。
一種の脱税であるため、刑事罰の対象となる。
引用:Wikipedia
もし、バイヤーからのメッセージにOKをだしてしまうと色々と面倒なことになっちゃうんだ!
そこで今回は、アンダーバリューをOKしてしまうとどのような罰則があるのか、頼まれたときの断り方や対処法を紹介していくので一緒に学んでいきましょう!
Contents
アンダーバリューは違反になる
まず、知ってほしいのはアンダーバリュー(過少申告)とは、先ほども説明しましたが、貿易における不正取引の一つです。
例えば、$200の商品を購入された後、バイヤーからこんなメッセージが届きます。
「こちらの商品を$50でアンダーバリューしてくれませんか?課税対象になり、節税したいので。」と。
確かに、アンダーバリューをすれば自国の関税金額を最小限に抑えることは可能です。
関税率は、国、商品カテゴリー・種類、金額により異なるので一概にこの金額ですとは言えないのですが…。
ヨーロッパ国内ですと、VAT(付加価値税)が追加されたため、アンダーバリューを依頼するバイヤーが多いよう感じますね。
もし、アンダーバリューが違法だと知らず親切心で「節税のためなら協力しよう」とバイヤーの返事にOKを出し、発送時に取引金額より低い金額を申告してしまったらどうなるのでしょうか。
eBayのアカウントや海外輸出に大きな影響が出てしまいます。次にアンダーバリューをしてしまうとどのようなデメリットがあるのか紹介します。
デメリット
大体の事柄にはメリットがあればデメリットがあることが多いのですが、アンダーバリューに関しては正直デメリットしかありません。
私も知らないままでいたら絶対にOKしていましたもん。
商品を購入してくれたバイヤーさんを大切にしたい!
できることがあるなら快く承諾したい。
私も皆さんと同じ気持ちです。
ですが、承諾してしまうと次のようなデメリットがあります。
- ブラックリストに追加される
- 加算税が課せられる
- 消費税還付が受けられなくなる
- 荷物紛失の時の保証金額が減ってしまう
ブラックリストに追加される
一度、アンダーバリューがバレてしまったら税関のブラックリストに、あなたの名前が追加されます。
ブラックリストに入ると通関審査が厳しくなり、発送完了まで時間がかかってしまいます。
今後の海外輸出の継続が困難になってしまうので注意が必要ですね。
加算税が課せられる
アンダーバリューしてもバレないでしょう。
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、どの国の税関にもプライスレンジと呼ばれる相場表を持っています。
- インボイスの記入が”うっかりミス”と判断された:過少申告加算税=税金の差額×10~15%
- 故意に行われたと判断された場合:重加算税=税金の差額×35%
- その他にも申告からアンダーバリューが発覚するまでの間の「延滞税」が発生します。なんとこれには最大で年率14.6%が課せられます。
消費税還付が受けられなくなる
商品の仕入れ・発送などの経費にかかった消費税は還付を受けらることができるんんだよ。
しかし、アンダーバリュー取引が発覚した場合、申請の際に提出する還付申請書類に不備があると判断され、消費税還付の減額もしくは受けとれないことがあります。
荷物紛失の時の保証金額が減ってしまう
例えば、EMSで保証を付けると「壊れて到着した」「内容品が不足していた」と万が一のことが起こった場合でも、2万円以下なら無料、2万円以上なら価格に応じた損害要償額を申し出て追加料金を支払うことで実損額を全額保証してくれます。
もし、20万円で販売した商品に対して「1万円」とアンダーバリューした場合は保証されるのは1万円のみです。
このようにアンダーバリューしてもいいことはないから
もし依頼されたら断ろうね!
アンダーバリューの断り方
アンダーバリューの依頼が来た場合、「アンダーバリューはできません!」と送ってもいいのですが、相手はお客さんなので丁寧なメッセージを送ることで、相手にも理解していただけますしお互いにお気持ちの良いお取引ができます。
テンプレートとして使ってね。
Thank you for your message.
I’m really sorry but I can’t declare at a low price.
Thank you for your understanding.
訳)
お問い合わせのメッセージありがとうございます。
大変申し訳ございませんが安い金額で申告することはできません。
ご理解のほどお願いいたします。
商品ページにも記載しておこう!
依頼されたときも「商品ページにも記載してある通り~」と断りやすくなりますよね!
こちらもテンプレートがありますので使ってください。
International buyers – please note:
Import duties, taxes, and charges aren’t included in the item price or postage cost.
These charges are the buyer’s responsibility.
Please check with your country’s customs office to determine what these additional costs will be, prior to bidding or buying.
We do not mark the value of goods below the selling price on invoices, or mark goods as “gifts”. These are illegal according to Customs regulations.
訳)
海外の購入者様へ
輸入関税、税金などにかかる費用は、商品価格や送料に含まれておらず、これらの料金は購入者の責任になります。
入札または購入する前に、あなたの国の税関に費用を確認をしてください。
私たちは、インボイスに販売価格以下の商品価値を表示することや、「贈答品」として商品を表示することはしません。これらは税関の規制により違法とされています。
ネガティブフィードバックを付けられた時の対処法を次で紹介しますね。
ネガティブフィードバックを付けられた時の対処法!
実はバイヤーからのアンダーバリューリクエストを断った際「セラーが対応してくれなかったから、高い関税を支払うはめになった!」などとネガティブフィードバックをつけられるケースも少なくありません。
でも関税に関するネガティブフィードバックはeBayに申告すれば削除してもらうことができるから安心してね!
突然のネガティブフィードバックで焦ってしまいますが「関税はバイヤーが負担」とeBayポリシーにも記載してあるので落ち着いて対処していきましょう。
まとめ
今回は、アンダーバリューについて紹介しました。
貿易における不正取引の一つ。
関税の支払いを安く抑えるために、輸入通関時におけるインボイスの単価・金額等を実際の取引上の金額よりも安く表示させ、 後日実際の取引上の金額にて送金すること。
一種の脱税であるため、刑事罰の対象となる。
引用:Wikipedia
もし、アンダーバリューが違法だと知らず親切心で「バイヤーのために協力しよう」とアンダーバリューの依頼に対し返事にOKを出し、発送時に取引金額より低い金額を申告してしまうとそれは、脱税に加担してしまったといっても過言ではありません…。
eBayのアカウントや海外輸出に大きな影響が出てしまいます。
そのデメリットがこちら。
- ブラックリストに追加される
- 加算税が課せられる
- 消費税還付が受けられなくなる
- 荷物紛失の時の保証金額が減ってしまう
それぞれ詳しく説明していますのでチェックしてみてください。
アンダーバリューの断る際のメッセージテンプレートや、商品テンプレートは記事内で紹介していますので参考にされてください。
最後に、バイヤーからのアンダーバリューリクエストを断った際「セラーが対応してくれなかったから、高い関税を支払うはめになった!」などとネガティブフィードバックをつけられてしまった際の対処法を紹介しました。
関税に関するネガティブフィードバックはeBayに申告すれば削除してもらうことができるので焦らずに対処していきましょう。
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