今回のテーマは「Shopee SLSに関して徹底解説!」です。
当記事を最後まで読めば、SLSに関しての知識を得て理解することができます。
今後、Shopeeで輸出を行っていく上で、知っておかなければいけない内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
SLSとは?
そもそも、SLSとは何かから説明していきます。
SLSとは「Shopee Logistics Service」の略でShopee独自の配送サービスになります。
2024年7月時点では、シンガポール・フィリピン・マレーシア・台湾・タイ・ベトナムに商品を販売しているセラーに適応されます。
フィリピンやマレーシアでは、商品が届くまでに1ヶ月以上かかったりと配送トラブルも多く、セラーに「いつ届くの?」とクレームの原因にもなっていたそうです。
また、シンガポールでは、2022年までは「400SGD以下」の場合は免税対象だったのが、2023年1月以降から「全ての商品に対して8%の課税」が課されるようになりました。
しかし、SLS以外の配送サービス(EMSやDHL・Fedexなどのクーリエ)でこれまで免税対象だった400SGDの商品に対して納税する仕組みがありません。
それでは、税金を払いに行く手間や手続き方法などで混乱が起き、最悪の場合「受け取りや支払い拒否」されてしまう可能性も出てきます。
現在は3ヵ国に適応されていますが、今後も対象地域が広がっていく可能性も考えられます。
SLSの配送チャンネルの確認方法
では、次にSLS配送チャンネルを「ショップレベル」と「商品レベル」で確認していきましょう。
ショップレベルで確認
まずは、Shopeeにログインします。
「Shipping Setting」をクリックします。
上記の赤枠部分が緑色になっていればOK!
灰色だとSSLが無効となってしまいますので、注意してください。
商品レベルで確認
商品ごとに、SLSが可能か確認することもできます。
「My Products」をクリックします。
出品している商品一覧が表示されますので、確認したい商品の「Edit」をクリックします。
出品ページの「Shipping」の項目で「Shipping Fee」が緑色(オン)になっていれば、SLSで発送可能ということを意味します。
ただし、商品のカテゴリーによっては、SLS発送できないものがあります。
もし、SLS発送不可の場合、オン・オフの切り替えができず、スイッチが灰色のままです。
SLSで出品可否かどうか調べたい方は「シンガポール・フィリピン・マレーシアSLS出品可否確認表」をチェックしてみましょう。
「シンガポール・フィリピン・マレーシアSLS出品可否確認表」はこちら
また、マーケットによって、貨物の最大サイズや重量も異なってきます。
詳細は以下にアクセスすると見ることができ、所要日数なども記載されているので、確認しておきましょう。
【シンガポール・フィリピン・マレーシア】SLSのご案内についてはこちら
SLS発送の流れ
では、次に商品が購入されてからSLS発送の流れを解説していきます。
- 商品ラベルの発行
- 商品の梱包と発送
- 配送状況の確認
1.商品ラベルの発行
まず、注文が入ったら上記画像の赤枠部分の「To-Process Shipment」に注文数が表示されます。
すると、注文内容が表示されます。
このページでまず確認するのは①の「To ship」の項目です。
ここに記載されている日付はラベルを発行する期日。
無在庫販売している方は、記載されている日付までに商品が届き、発送準備できていなくてはいけません。
また、ラベルを発行する際は②をクリックして追跡番号が発行されたら「Print Waybill」をクリックして印刷をしましょう!
ちなみに、ラベルサイズはA6です。
普通のコピー用紙で印刷して透明のOPPテープで貼り付けても良いですし、AmazonなどでA6のラベルシールなども販売されているので発送数が多くなってきたら購入するのもおすすめですよ!
無事にラベルが発行されたら「Processed」のところに移動しているので、確認出来たら梱包していきましょう。
2.商品の梱包と発送
売れた商品をプチプチなどの緩衝材で梱包し、段ボールや封筒などに入れて破損しないよう梱包します。
梱包後に先ほど印刷したラベルを貼り付けましょう。
次に、梱包した商品を「国内配送先」まで発送しなければいけません。
東京都江東区新砂3丁目2−9 X-FRONTIER WEST 1番バースA区画
SHOPEE 担当 宛
TEL: 03-5224-6885
オーダーキャンセルに伴う返送料はセラーの負担となります。
ちなみに国内配送であれば、異なるマーケット向けの貨物と一緒に梱包・発送いただくことが可能です。
例えば、シンガポールとフィリピンのオーダーが1個ずつ入った場合、それぞれ別々の貨物にラストマイルラベルを貼付し、それらの2個の貨物をまとめて1つの国内配送用段ボール箱に入れて、佐川急便の東京営業所宛に発送してください。
参照:【シンガポール・フィリピン・マレーシア】国内配送先(SLS)
ただし、国内集荷Shopee Pickup Service(SPS)の条件をクリアできれば、国内配送の送料負担の対応方法が変わってきます。
SPSの条件は以下の通り。
- 基準:SLSご利用であること。オーダー実績によって審査(2カ月に一度審査あり)。
- Paid SPS (国内集荷有料):2024年3月1日より全てのセラーが利用可能となります。
- Free SPS (国内集荷無料):継続的に1カ月あたりSLSにてオーダー数800件程度の規模のセラー
(Shopeeからセラーに直接連絡がある) - 対象地域:日本全国(沖縄県、離島は対象外)
つまり、実績を積んでいるセラーであれば、Shopeeから連絡が来るということですね。
また、「配達員が手渡しによる配達をおこなうこと」が条件となるため郵便ポストに投函する配送サービス(ネコポス、普通郵便、レターパックライト等)は一切受託できませんので注意してください。
2024年7月8日よりSPS(国内配送料)料金体系の変更
2024年7月8日(月)以降、国内集荷Shopee Pickup Service(SPS)の料金体系が変わります。
これまでは、オーダー毎にSPSの送料を計算されていましたが、
Paid SPS(国内有料集荷)を利用している方は、適用日以前は、SLSとSPSの合算の送料を各オーダーから徴収されていました。
しかし、2024年7月8日以降から、SPSの送料(セラーの発送元・集荷先からSLS国内配送先まで)とSLSの送料(国内配送先から現地購入者まで)の部分を分けて請求されるようになります。
発送期限と入荷期限
Shopeeには発送期限と入荷期限があります。
発送期限とは、注文が入って発送処理するまでの期限のこと。
入荷期限とは、発送期限からShopeeの国内倉庫でバーコードスキャンされるまでの期限のこと。4歴日(土日を含む)
もし、これらの期限を守れていないと「発送遅延のペナルティ」や「自動キャンセルの対象」となりますので必ず守るようにしましょう。
*営業日:祝日・土日を除いた日付
**暦日:祝日・土日を含む日付
上記の画像を見て頂くともっと理解しやすいかと思います。
国内配送先である「佐川急便東京営業所」から「Shopee国内倉庫」まで1営業日かかることを覚えておかなくてはいけません。
金曜日に商品が売れたとして、発送期限が3営業日であっても土日は含まないため次週の水曜日までに発送すればいいわけですが、月曜日となると発送期限が木曜日になってしまうため若干バタバタになります。
また、Shopee国内倉庫の営業日は平日の月曜日~金曜日です。
土曜日が倉庫のスキャン期限の場合、金曜日までにスキャンされている必要があります。
3.配送状況の確認
期限内に発送出来たら、今度は配送状況を確認してみましょう。
オーダー画面の「Shipping」の項目から配送状況を確認できます。
まずは確認したい商品の右側にある「Check Details」をクリックしましょう。
①に記載されているのが最新状況です。
「 Parcel has been delivered to buyer」は「バイヤーに配達済み」を表しています。
もし、詳細情報を確認したい場合は②の「Expand」をクリックしましょう。
これまでの配送状況履歴を確認できます。
まとめ
今回は、ShopeeのSLS発送方法について解説しました。
SLSとは「Shopee Logistics Service」の略でShopee独自の配送サービスになります。
2023年9月時点では、シンガポール・フィリピン・マレーシアに商品を販売しているセラーに適応されます。
自己発送からSLSに切り替わった背景には、配送トラブルの防止や納税管理をシステム化して、バイヤーやセラーの混乱を防ぐためという理由がありました。
SLSの発送方法や注意点など、記事内で詳しく解説しています。
慣れるまでは、少し時間がかかるかもしれませんが、当記事を参考にして、分からなくなったら何度も読み返してくださいね。
Shopee輸出を一緒に楽しんでいきましょう!