以前、「AI×Amazon副業のやり方3選」という記事の中で、Merch on Demandについて簡単に紹介しました。
「在庫を持たずにグッズを販売できる」というところに興味を持った方も多いのではないでしょうか。

「もっと詳しく知りたい」「実際にどうやって始めればいいの?」と思った方に向けて、本記事ではMerch by Amazon(Merch on Demand)の仕組みから始め方、AIを使ったデザインの作り方・審査に通るコツまでまとめて解説します。
デザインの経験がなくても、AIをうまく使えば挑戦できるサービスなので、順番に見ていきましょう。
この記事を書いた人

あやの
eBay輸出・国内物販・副業講師
eBay歴約4年、会社2社経営
これまでに120名以上の生徒さんをサポート
実際の経験をもとに、物販・副業情報を発信しています
Merch by Amazon(Merch on Demand)とは
Merch by Amazonは、自分で作ったデザインをTシャツやパーカーなどのアイテムに印刷し、Amazon上で販売できるオンデマンドプリントサービスです。
デザインをアップロードして価格を設定するだけで、印刷や発送、顧客対応までAmazonがすべて代行してくれます。
在庫を持つ必要がなく、商品が売れた分だけロイヤリティを受け取れるので、初期費用をかけずに始められるのが大きなメリットです。
デザイナーやアーティストだけでなく、AIのチカラをかりれば副業として物販に興味がある会社員や主婦の方にも始めやすいサービスといえます。
扱えるアイテムはTシャツだけでなく、長袖Tシャツやパーカー、スウェットシャツなど複数の種類があり、季節に応じて展開を変えられるのも特徴です。
Merch by Amazonの仕組み
Merch by Amazonがどういう流れで収益になるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
在庫を持たずに販売できる仕組み
Merch by Amazonでは、商品が注文されて初めて印刷と発送が行われます。
しかし、Merch by Amazonを利用すれば在庫を持たなくていいので、売れ残るかもという心配をする必要もないのです。
ティア制度でアップロードできる数が変わる
Merch by Amazonには、「ティア」と呼ばれる段階制の仕組みがあります。
審査に通った直後は、アップロードできるデザインの数が10件までに制限されていて、そこから商品を販売するごとに上位のティアへ移動し、扱えるデザインの数が増えていく仕組みです。
逆に言えば、いきなり何百枚も用意する必要がないので、焦らずに自分のペースで進められる制度ともいえます。
以下に、ティアごとの目安をまとめたので参考にしてください。
| ティア | 昇格の目安 | 扱えるデザイン数 |
|---|---|---|
| ティア10 | 審査通過直後 | 10件 |
| ティア25 | 1件以上販売 | 25件 |
| ティア100 | 15件以上販売 | 100件 |
| ティア500 | 60件以上販売 | 500件 |
| ティア1,000 | 200件以上販売 | 1,000件 |
| ティア2,000以上 | 500件以上販売 | 2,000件〜 |
Merch by Amazonの始め方
ここからは、実際にMerch by Amazonを始めるための手順を3つのステップに分けて紹介します。
ステップ1:Merch by Amazonに登録する
Merch by Amazonにアクセスして「登録」をクリックしましょう。
※※ブラウザは、Firefox、またはChromeを利用してください。
画面下の「Amazonアカウントを作成」をクリックしてください。
「名前」「Eメールアドレス」「パスワード」を入力し、「Amazonアカウントを作成」をクリックして進めましょう。
登録したアドレスに、数分ほどで一時パスワードが送られてくるので一時パスワードをコピーし、下記画面に入力し、「アカウントの作成」をクリックしてください。
サービス契約を確認したら、「承諾」をクリックしてください。
銀行口座等の詳細情報を登録するために、「続行」をクリックしましょう。
次に銀行口座等の登録するために、ワンタイムパスワードを入力しましょう。
「国」で「日本」を選択後、事業の種類にて、個人か会社を選び、住所等の情報を入力してください。
氏名や住所は、日本語(漢字)でOKです。
「銀行口座の情報を入力してください」で、ロイヤリティの支払い銀行の所在国を選択した後、銀行詳細情報を入力してください。
入力完了後、保存して次へ進むをクリックしましょう。
アメリカの税に関する条例に則り、税情報に関する質問に回答しなければいけないので「税に関する情報を入力」をクリックしてください。
納税区分「個人」か「法人」を選択し、税務情報に関する質問に回答しましょう。
また、米国のTINを持っているか問われる部分があると思います。
私たち日本人は持っていないので「私は米国以外のTINを持っています」を選択し、法人は「法人番号」。
個人の方は「マイナンバー」を入力してください。
「署名(氏名を入力)」に、氏名を入力ください。
署名が完了すると、登録した情報の内容ページに遷移します。
確認後「フォームを送信」をクリックすると、「検証済み」ページに遷移するので「インタビューを終了」をクリックしてください。
「インタビューを終了」後、業種やデザインに関する内容を入力するページに遷移します。
各項目を選択・入力 し「リクエストを送信する」をクリックしてください。
追加情報の部分には、「登録予定のデザインや作品」を記入しましょう。
文章がまとまらないな…と思ったら、AIを使って文章をまとめてもらうのもおすすめです。
これで申請は完了です。
結果が出るまで待ちましょう。
ステップ2:デザインを準備してアップロードする
アカウント登録が済んだら、招待の審査を待つ間にデザインを準備しておきましょう。
画像はPNG形式(背景透過)で用意し、サイズはTシャツの場合4500×5400ピクセル程度が推奨されています。
審査に通ったら、準備しておいたデザインをアップロードし、印刷する商品の種類やカラー、価格を設定します。
審査待ちの期間を「何もしない」のではなく、デザイン作りに充てておくと、通過後すぐに出品まで進められます。
出典:商品テンプレートのダウンロード|Amazon Merch on Demand
ステップ3:販売・宣伝する
商品ページが公開されたら、あとは購入されるのを待つだけ……ではありません。
Amazonは商品を並べる場所を提供してくれますが、積極的に紹介してくれるわけではないため、自分から宣伝することが売上につながります。
売れた実績が増えるほど、次のティアへの昇格にもつながっていきます。
商品タイトルや説明文に検索されやすい言葉を入れておくことも、見つけてもらいやすくする工夫のひとつです。
ロイヤリティ・稼げる金額の目安
Merch by Amazonでは、商品が売れるたびにロイヤリティ(印税のようなもの)が発生します。
金額は販売価格からAmazon側の手数料を差し引いた形で決まり、価格を上げるほど受け取れる金額も増えます。
| 販売価格 | ロイヤリティ |
|---|---|
| 1,700円 | 63円 |
| 1,800円 | 137円 |
| 2,000円 | 285円 |
| 2,200円 | 433円 |
| 2,400円 | 581円 |
| 2,600円 | 729円 |
出典:ロイヤリティ|Amazon Merch on Demand
この表を見ると分かる通り、価格が上がるほどロイヤリティの伸び幅も大きくなります。
ただし、価格を上げすぎると購入者が離れてしまう可能性もあるため、同じジャンルで売れている商品の価格帯を参考にしながら設定するのがおすすめです。
実際どのくらい稼げる?収益シミュレーション
ロイヤリティの仕組みが分かったところで、実際にどれくらいの収益になるのか、具体的な数字でイメージしてみましょう。
1枚あたりの利益から考えてみよう
先ほどのロイヤリティ表をもとに、2,200円のTシャツを販売した場合を考えてみます。
1枚売れるごとに433円のロイヤリティが発生するので、月に20枚売れれば8,660円、50枚売れれば21,650円という計算になります。
数字だけを見ると小さく感じるかもしれませんが、在庫リスクゼロでこの金額を積み上げられると考えると、決して悪くありません。
デザイン数を増やして積み上げる
1つのデザインだけで大きく稼ごうとすると、なかなか結果が出ずに挫折しやすくなります。
それよりも、ティアが上がるごとにデザインの数を少しずつ増やし、複数の商品で薄く広く売上を積み上げていく方がおすすめです。
収益が入るまでの時間差があることに注意する
商品が売れてから実際にロイヤリティが振り込まれるまでには、数週間から2ヶ月ほどかかる場合があります。
すぐに収入が入ってくるわけではないので、理解しておきましょう。
AIツールなど毎月かかる費用がある場合は、支出と収入のタイミングにズレが出る可能性もあります。
AIで売れるデザインを作る方法
「デザインの経験がないから無理そう」と感じる方も多いと思いますが、今はAIを活用すれば未経験でも挑戦できます。
ここでは、AIを使ったデザインの作り方を紹介します。
画像生成AIでデザイン案を作る
画像生成AIに「猫のイラスト、Tシャツ向け、シンプルなベクター調で」のように指示を出すだけで、数秒でデザイン案が出来上がります。
気に入った案が見つかったら、Canvaなどの無料デザインツールに取り込んで、文字を加えたり配色を調整したりしましょう。
デザインの経験がなくても、指示文の工夫次第でオリジナリティのある一枚に仕上げることができます。
売れやすいデザインの傾向を知ろう!
Amazonでよく売れているTシャツには、いくつか共通した傾向があります。
ひとつは、パッと見て意味が伝わるシンプルなデザインであること。
ごちゃごちゃした絵よりも、文字とイラストを組み合わせたものの方が人気です。
また、クリスマスやハロウィンなど季節のイベントに合わせたデザインは、時期が近づくと検索が急増します。
釣りやキャンプ、猫好きといった特定の趣味に向けたニッチなデザインも、興味のある人に強く刺さりやすい傾向があります。
季節イベント系のデザインは一度作っておけば、翌年以降も繰り返し出品できる資産になるのもメリットです。
著作権・商標に注意しよう
AIを使えば手軽にデザインを量産できますが、著作権や商標のチェックは必ず自分で行いましょう。
有名なキャラクターやブランドロゴに似たデザイン、実在の作品と酷似した構図は、審査で弾かれるだけでなく、アカウントの停止につながることもあります。
Amazonのコンテンツポリシーでは、商標登録されたロゴやキャラクターの無断使用、有名人の名前や顔を含むデザインなどが禁止事項として明記されています。
公開前に、似たデザインがすでに存在していないか、一度検索して確認しておくと安心です。
出典:コンテンツポリシー|Amazon Merch on Demand
審査に通るためのコツ
Merch by Amazonは招待制のサービスで、申請してもすぐに通るとは限りません。
ここでは、審査を突破するために意識しておきたいポイントを紹介します。
追加情報で意識したいポイント
申請の途中には、自分の活動内容やデザインへの思いを書く欄があります。
実績が少なくても心配はいりません。
「どんなジャンルのデザインを作りたいか」「これまでどんなクリエイティブな活動をしてきたか」を具体的に書きましょう。
SNSやポートフォリオのURLがあれば、記載しておくと活動の実態が伝わりやすくなります。
フリーメールよりも実名が分かるメールアドレスを使うのも、印象を良くするポイントのひとつです。
審査に落ちやすい理由
審査に落ちてしまった場合は、申請内容を見直してみましょう。
- 追加情報欄が空欄に近い
- 利用目的があいまい
- SNSやウェブサイトの情報が記載されていない
といったことが理由になっているケースがよくあります。
また、短期間に何度も申請を繰り返すと、通過しにくくなる傾向もあるようです。
一度落ちても、内容をしっかり見直してから再申請すれば、通過の可能性はあります。
Merch by Amazonに向いている人・向いていない人
ここまで読んで、「自分に向いてるのかな~」と思った方もいると思います。
最後に向き不向きの特徴を紹介するので、これから始めるかどうかの判断材料にしてみてください。
向いている人の特徴
Merch by Amazonが向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- コツコツと作業を積み重ねられる人
- AIツールに抵抗なく触れられる人
- 英語や海外の文化に興味がある人
スキマ時間を使ってコツコツ作業できる人は、ぜひ一度試してほしいです。
あまり向いていない人の特徴
逆にあまりMerch by Amazonが向いていない人の特徴は、以下のとおりです。
- すぐに結果が出ないとモチベーションが続かない人
- 著作権のチェックなど地道な確認作業が面倒
- 短時間で稼ぎたい人
上記に当てはまる人は、やや厳しいかもしれません。
ただし、これらは意識次第で克服できる部分でもあるので、まずは気軽に試してみるのをおすすめします。
「この副業は自分には、合わないな~」と思ったら次に切り替える柔軟さも大切です。
他のプリントオンデマンドサービスとの違い
プリントオンデマンドサービスには、Merch by Amazon以外にもいくつか種類があるのを知っていますか?
ここで詳しくは解説しませんが、それぞれ特徴を軽く紹介します。
はじめて聞くサービスもあると思うので、自分に合ったサービスを選ぶ際の参考にしてください。
1つのサービスに依存しすぎると、規約変更や審査基準の見直しがあったときに影響を受けやすくなるので、その点も踏まえて検討してみましょう。
| サービス名 | 販売場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| Merch by Amazon | Amazon上 | Amazonの集客力を活かせる。導入もシンプル |
| SUZURI | SUZURI内 | 国内向け。デザイン投稿が手軽 |
| Printify | Shopify等と連携 | 商品の種類が豊富で自由度が高い |
| Printful | 独自サイト等 | 国際配送に対応。ブランディングしやすい |
Merch by Amazonの強みは、なんといってもAmazonという巨大な販売網に商品を乗せられるところです。
Amazon内の検索結果や関連商品欄に表示されるため、知名度がなくても見てもらえるチャンスがあります。
一方で、SUZURIやPrintifyのほうが商品バリエーションが豊富だったり、国内発送に強かったりする面もあるので、扱いたい商品や届けたい層に合わせて選ぶとよいでしょう。
デザインを長く売れる商品に育てるコツ
ここでは、出品後に意識しておきたいポイントを紹介します。
タイトルと説明文を見直す
出品してすぐに売れなくても、タイトルや説明文を見直せば反応が変わる可能性があります。
検索されやすいキーワードを入れる、用途やターゲットを具体的に書く、といった工夫を少しずつ試してみましょう。
AIに「このタイトルをもっと検索されやすく改善して」と頼めば、いくつか案を出してもらえるので、比較しながら選ぶのもひとつの方法です。
色違いやサイズ展開を増やす
同じデザインでも、黒・白・ネイビーなど色のバリエーションを増やしておくと、購入者の選択肢が広がり、売れるチャンスも増えます。
Tシャツ以外にパーカーやスウェットなど、対応しているアイテムを追加してみるのもおすすめです。
1つのデザインデータを使い回せるので、追加の手間はそれほどかかりません。
特に寒い季節はパーカーやスウェットの需要が高くなるので、季節に合わせたアイテム展開も意識してみましょう。
季節ごとにバリエーションを追加する
一度当たったデザインは、翌年以降も形を変えて活用できます。
たとえば、クリスマス用に作ったデザインが好評だった場合、色違いを翌年用に追加したり、似たテイストでハロウィン版を作ったりすれば、ゼロから考える手間を減らしながら新しい商品を増やせます。
どんな配色やフレーズが反応を得やすかったかをメモしておくのもおすすめです。
Merch by Amazonに関するよくある質問
最後に、Merch by Amazonに関するよくある質問を紹介します。
Q. Merch by Amazonは無料で始められますか?
A. はい、登録や出品に費用はかかりません。
売れた分だけロイヤリティを受け取る仕組みなので、初期投資なしで始められます。
ただし、AIツールを本格的に使う場合は、有料プランの月額費用がかかる可能性もあるので、その点は事前に確認しておきましょう。
Q. 審査にはどれくらい時間がかかりますか?
A. 数日から数週間ほどで結果が出ることもあれば、数ヶ月ほど時間がかかったという声もあり、時期や申請内容によって幅があります。
すぐに結果が出ないからといって焦らず、気長に待つようにしましょう。
待っている間にデザインの準備を進めておくと、審査通過後すぐに出品できます。
Q. スマホだけでも作業できますか?
A. AIへの指示出しや簡単な文章のやり取りはスマホでも可能です。
ただし、画像の細かい編集や登録画面の入力作業は、パソコンのほうが進めやすい場合もあります。
スキマ時間はスマホで、まとまった時間が取れるときにパソコンで仕上げる、という使い分けがおすすめです。
Q. 1つのデザインだけでも収益は出ますか?
A. 可能ですが、収益を安定させたいなら複数のデザインを展開するのがおすすめです。
季節イベント系、趣味に特化したニッチ系、汎用的なユーモア系など、いくつかのジャンルを並行して用意しておくと、ヒット率が低くても数を積み重ねることで全体の売上を伸ばしやすくなります。
Q. 途中でやめることはできますか?
A. 出品した商品を取り下げることはいつでも可能です。
継続の義務や違約金のようなものはないので、自分のペースで気軽に始めて、合わなければ他の方法に切り替えるということもできます。
まずは負担にならない範囲で試してみるとよいでしょう。
まとめ
Merch by Amazon(Merch on Demand)は、在庫を持たずにオリジナルデザインの商品を販売できるサービスです。
デザインの経験がなくても、AIを活用すれば十分に挑戦できます。
ティア制度によって最初は扱えるデザイン数が限られていますが、実績を積むごとに少しずつ規模を広げていける仕組みなので、まずは1件の販売を目標に、コツコツ取り組んでみてください。
審査や著作権のルールなど、押さえておくべきポイントはいくつかありますが、ひとつずつクリアしていけば、着実に前へ進めるはずです。
「デザインなんてできない」と感じていた方も、AIという心強い味方がいれば、今までより一歩を踏み出しやすくなっているはずです。
本記事で紹介した内容を参考に、まずはAmazon.comアカウントの作成から始めてみてくださいね。
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